トマトケチャップの導入

以前、だしつゆがあれば十分だとは書いたが、やはり調味料にもバリエーションがあればあるほど良い。
ただ、一人暮らしというのもあり、あまりニッチな調味料は使う機会が少ないのが問題になってくる。例えば焼肉のたれを去年くらいに買った。それを開封し、焼肉料理を作ってそれきりだ。表示されている賞味期限はまだ大丈夫のようだが、それは未開封の場合だ。まだ半分以上残っている焼肉のたれは冷蔵庫内に配置されているものの、あまり使う気にもなれないし捨てるのも何かもったいないということで、微妙なポジションを保っている。
そして今回トマトケチャップを導入することにした。ケチャップがあればオムライスを作ることができるし、ナポリタンのようなものも作れる。いろいろ応用が利くので焼肉のたれの二の舞になることはないだろうと判断したためだ。
ただスーパーマーケットの売り場を見たら、容量500gのものが198円、容量200gが158円で置いてあった。1グラムあたりの価格で考えると500g入りのほうが圧倒的にお得なのだが、量が多すぎると感じた。また半分以上を残したまま冷蔵庫の片隅に放置されるの懸念した僕は、一定期間で使いきることができるであろう200gのケチャップを選んだ。考えた末の決断だ。
そのスーパーマーケットの特売にて、コロッケが1個18円で売っていたので3個買い、家に帰ってから簡素なコロッケ定食を作った。もちろんそのコロッケにはトマトケチャップを付けた。あれ、ケチャップってこんなに美味いものだったのか、というのが率直な感想だ。昔はその独特の酸味が少し苦手だったのだが、人間というのは日々様々な影響を受けることにより味覚も変わっていくらしい。その苦手であったはずの酸味が快感と化していた。
人間の細胞は3年くらいだという話を聞いたことがある。つまり新しい細胞が作られるに伴い古い細胞が死んでいくということで、3年間経ったら全部が入れ替わるということになる。変わってないように見えても、見えないところでちょっとずつリニューアルされ続けているのだ。