高校のときの知り合いに会ってきました。


知り合いっていうか、会話したこともあるかどうかも微妙だった人ですが。
でも一応、顔とか名前とかは知ってたので。
電話で、彼(J君としておきます)ははるばる福井から金沢まで来てくれるとのこと。なんか会っていろいろ話がしたいらしく。


ぼくは懐かしさも半分あったけど、(これはもしかするとアレだな…)という警戒心もありました。


そして金沢駅前で待ち合わせて出会いました。懐かしい顔でした。うん、確かにこんな人いたなと。
とりあえずフォーラスのレストランで食事をすることにしました。
ぼくとJ君と、もうひとり30代後半の男性と。


だれだよこのおっさん。
J君いわく、「金沢に詳しい人で、車の運転とかを頼んだ」とのこと。
それはいいのだが、食事にも付いてきてくれるんですか。
ぼくは思いました。(これはおそらくアレだな)と。


J君とはそれなりに懐かしい会話をしました。高校のときどうだったとか、大学のときはどうだったとか。
途中から中国の軍事力がどうの、氷中のメタンガスがどうのという話題になっていきます。
J君「ところで伊藤君、朝と寝る前に15分するとめっちゃいいことがあるんだけど、なんだと思う?」
ぼく「うーんなんだろ。歯磨きかな。まぁおれは1日1回しかしないけどw」
J君「うん、それも大事なんだけど、おれが朝晩やってるのはお経なんだ」


そら来た。宗教の勧誘。


仏教の何からしい。そしてJ君の話は盛り上がっていきます。付き添いのおっさんもところどころ話に加わってきました。
J君はその教えに従うことで、いろいろと考え方とか人生観が変わったらしい。まぁそれが宗教なので。一応、自分もわりとマジメに話を聞いてみました。ただけっこー大きい声で、「このままだと日本は滅ぶ」とか「後世が豊かなものになる」とかしゃべるので、さすがのぼくも周りの目が少し気になりました。そんな感じの話が2時間くらい続く。


で、最終的にぼくは「興味がないんで」とか「今のままでけっこー幸せだし」とか言って断りました。あったまってた空気が冷えてしまったけど、こればかりは仕方がない。それでも一応、ひどく気まずくなるようなことはなく、なんとかその場を切り抜けました。


いろいろと疲れる一日でした。
でも何かを心から信じることができるってことは、それ自体は素晴らしいことだと思います。
今日はありがとうJ君。ほかをあたってください。