白日

 ちょうど一年前の今日に、組んでたバンドの解散ライブをやった。かなり昔にも思えるし、つい最近の事のようにも思える。そのときに使ったギターは今でも手元に置いてあるが、それをステージ上でかき鳴らしたのはこの解散ライブが最後だ。ちなみに場所は、Hall Bee という名のライブハウス。

 10曲くらいの持ち曲があったが、それらをこのライブで全部披露した。なんか夢見心地であっという間に終わってしまった感が残っている。でも、最後を飾るのにふさわしい演奏ができたと思う。

 解散してからは、他のメンバーとの交流がほとんどなくなってしまった。彼らのことだから、それぞれが自分の思うところに力を注いでいるのだろう。今思えば、メンバー全員がお互いに仲間であったと同時に、お互いにライバルでもあったような気もする。

 こんな風に少し感傷的になってしまったが、今は今でけっこう充実しているし、この1年の間にぼくはぼくなりにいろいろなことを経験し、学んできたつもりだ。だから別にその頃に戻りたいとかそういう意味ではない。