お湯が出ない


風呂でも沸かそうと思いお湯を出したところ、いつもは数秒でだんだん熱いお湯に変わっていくのだが、今回は何十秒経っても冷たい水のままだった。念のため、台所のお湯は出るかどうか試してみたものの、同様に水しか出ない。


こーいう場合、男なら潔く水風呂に入るべきなのかもしれないが、ぼくにはそんな勇気はない。


で、さっきガス会社さんに電話をした。ちなみに僕は電話のときは必要以上に緊張する。
ワンコールで受付のお姉さんが出てくれた。


「はい、三谷ガスでございます」
「あ、もしもし、えーと、伊藤と申します…」
「伊藤様ですね、こんにちわ☆」
「こ、こんにちわ。あのですね、お湯が出なくなっちゃいまして…」


もちろん相手とは初対面のはずだが、なんか人を安心させる感じの話し方だったので、僕としてもだんだんと緊張がほぐれてきた。もうお湯が出るとか出ないとかどっちでもよくなってきた。それはウソだが、こーいう電話の対応ができる人にあこがれる。


で、ガスメーターとかの状況を電話ごしに伝えたのだが、なんか見てわかるような障害はないらしく、もうちょっとしたら係の人が来てくれるらしい。たぶんそれで直るはずだ。


それにしても、何気なく使っているお湯も、こう考えるとやけに貴重なものだってことがわかる。
まぁ冬だからだけど。