日々は、この瞬間の連続。

前に、「日常ってなんなんだろうね」っていう話になって、僕はそのとき、思いついたように、「その瞬間の連続」って答えた。
周りの反応はともかく、答えた自分自身が(おぉ、そうか!) って思った。自分で自分のツボを押したような感じだ。


僕は「今、この瞬間に、ここにいる」っていう、あたりまえのように大事なことを、おろそかにしていることが多かった。


僕はよく、自分の思考が一人歩きしていることに気づく。その思考は、変えようのない過去であったり、これから先に起こりうる未来のことであったり、もしも○○が××だったらというようなどうしようもない妄想だったりする。そのときの自分は、「心ここに在らず」という状態だ。そして重要なのは、自分がそのような状態であるときは、たいてい切ない気分になっているということだ。

このような思考の一人歩きに気づいて我に返ったとき、言葉の通り、自分自身の存在を再認識できる。そのとき、ホッと肩を撫で下ろしたくなる気分になる。

僕はこの「気分」の変化を、大切な指標だと思っている。原則として、正しいことをしているときはいい気分になり、正しくないことをしているときは悪い気分になる。

要するに、今、この瞬間ここにいる自分を意識することにより、僕はいい気分になる。それが本来あるべき状態ということなのだろう。


日常というのは、その瞬間の連続だ。僕自身はこの答えがとてもしっくりきているし、今後もこういう話題になったとしたら、同じように答えるつもりだ。