なにが起きても動じないような冷静な人間になりたいなと、ふと思った。
まあいいさ。


そういえば、以前に比べると自分の文章の読み方が若干変わった。これまでは、どちらかというと文章は自動的に流れるものであり、その流れている文章を自分が目で追う、という、そんな感じの読み方をしていた。これは気分がノッてくるとその文章にどっぷりとハマれるのだが、あまりにも難解な文章の場合は、ある程度読み進めたあとに(あれ、なんだっけ?)と我にかえることが多かった。


今の自分は、どちらかというと一文一文をしっかりと読むようにしている。一かたまりの文を読み、理解し、次の文を読み進める、の繰り返し。すぐには理解できないような複雑な文に出会ったら、その文について真剣に考える。そんな感じだ。こういうふうに読むことによって、読むスピードとリズム感は損なわれたのだが、そのぶん深く理解することができるようになった。


読み方が変わったのは、今やっている仕事の影響もあるのかもしれない。例えばプログラム言語の言語仕様だとか、作ろうとしているソフトウェアの設計書だとかを読む機会が多い。そういったものは、流すような読みかただと、ぶっちゃけ全然理解できないことが多い。


そういう経験をして、じゃあどうやったらちゃんと理解できるのだろうかと試行錯誤したあげくに、今の形になった。テレビとかの音声と違って文章というものは逃げないんだ、ということに気づいたわけだ。